とりあえず、やってみる。

思いがまとまらなくても、まずは文章を打ってみる。

真面目であることはいいことだ

真面目というと、昔は褒める意味合いで使われることが多かった。ところが最近は、真面目であることの欠点を引き合いに出して、真面目であることが良くないという内容の話を聞くようになってきた。

そんな背景もあって、真面目すぎる人に「真面目になるな。もっと適当にやれ。」と真面目であることを否定するような言葉をかけがちになってしまう。でも、真面目と言われている人のほとんどというのは、意図的に真面目にやろうという気持ちはほとんど無くて、当人にしてみたら普通にやっている感覚の方が強いように、僕には見えるのだ。

ところが、真面目な人は、他人から言われた言葉をしっかり受け止めようという気持ちがとても強いから、「真面目になるな」と言われてしまうと、真面目から脱却しようとして、悪戦苦闘してしまう傾向が強い気がする。

そうやって悪戦苦闘する人を見るにつれ、真面目という強みがあるのにそれを捨ててしまう、つまり自分で自分を悪い方向に持っていっているように見えてしまうのだ。これは本当にもったいない話だ。

なんだかんだいっても、真面目であることはいいことだと僕は思う。やっぱり、真面目な人の方が物事をしっかりやってくれるし、話を真剣に聞いてくれて、性格も優しい人ばかりだ。何より、物事を真剣に取り組もうという強い心意気が伝わってくるから、自分もその心意気に応えようとする気持ちになってくる。

それに、やっぱり仕事ができる人は、ほとんどの人は仕事に対して真面目であるような気がする。中には、仕事以外のことは真面目ではない人もいたが、陰口を言われることもなく、どこか憎めない人になっているような感じがした。むしろ、仕事に対して悪い意味でいい加減の人のほうが、悪く言われているような気がする。

おそらく仕事以外のことは真面目ではない人も、心のどこかで真面目さは必要だと感じているのではないだろうか。そうやって真面目の大切さを少しでも感じている人は、真面目すぎる印象を受ける人に対して、上から目線で「そんな真面目になるな」と決して言うことはないような気がする。

逆に、真面目であることを否定するようなことを簡単に言えてしまう人は、おそらく全てが雑なのだろう。自分を否定されている気持ちになるから、真面目な人を叩こうとすると思うのだ。

だから真面目であることは、決して恥ずかしいことでも悪いことでもないと思う。むしろ誇りにしてもいいと思っているくらいだ。