自分が相手にされていないと感じたら

僕は、向こうから声をかけてくれた人とは仲良くなりやすい。しかし、声をかけてくれなかった人とは、仲良くなれることは少ない。そして状況によっては、声をかけてくれなかった人を悪く思ってしまうところが僕にはある。

 特に、同じ場所にいるのに自分を相手にしていないような言動や振る舞いをしている人に対して、その人を悪く思ってしまうことが多い。同じ場所にいる時に、自分が軽く見られていると感じているのだから、相手を好ましく思わないのも、自然な流れなのかもしれない。

そうやって相手を快く思っていなければ、発言や仕草や行動に出てきてしまうだろう。もちろん発言や仕草や行動に出てしまっては、相手に自分が不快に思っている気持ちが伝わるのも時間の問題だ。そうなってしまっては、その人と仲良くなることは困難になってしまうだろう。

今までは、「そんな態度をするお前が悪いだろう！」と思うばかりだった。しかし、最近になって「声をかけてもらわないと仲良くしないなんて、それは自分の怠慢だろうな」と思うようになってきた。何しろ、自分は何も動かずに、相手に求めるだけのことしかやっていないのだから。

だから、自分のことを見下しているように感じる人でも、とりあえずはコミュニケーションを取ってみることは大切なのかもしれない。もしかしたら、自分が声をかけたら相手もうまく反応してくれて、単なる自分の思い込みで終わってしまう可能性もある。

ただ、中には自分がいくらコミュニケーションをとろうとしても、全くうまくいかない可能性だってある。そうなったら、その人とは合わないと仲良くなるのをあきらめるべきかもしれない。そういう結果になってしまうと、確かに自分を責めたくなるかもしれない。でも、やるべきことをやった上での結果なのだから、自分に誇りをもっても全然かまわないと思う。

生きている以上、どうしても気が合わない人や気に食わない人が出てきてしまうものだ。でも、もしかしたら多くの場合、自分もしくは相手または両方の思い込みによる場合が多いのかもしれないと思うのだ。