頭のいい人は身近にもいる

よく芸能人や有名人が有名大学を卒業していると、「あの人頭いいな～」という言葉を耳にすることがよくある。やっぱり有名大学の試験に合格するには、それなりの知識量や発想力や応用力が備わっているのだと思う。

ただ、有名大学と聞いただけで、反射的にその人のことを頭がいいと簡単に口にしてしまうことには疑問を感じる。といっても、その人が本当に頭がいいのかどうかという問題ではない。反射的にその人のことを頭がいいと簡単に口にしてしまう人が「頭がいい人は大学を出た人だけ」と思い込んでいるような気がするのだ。

僕は社会に出て、仕事を通じてたくさんの頭のいい人たちに出会ってきた。本当に皆、「どうしてそんなことを思いつけるんだろう！」と感銘をうけるぐらいの発想力で、仕事で発生した問題点を解決してきた。そういった人に出くわす度、どうしたらそんな思考ができるのかなと考えてしまうと同時に、その人たちを尊敬してしまう。

ではその人たちが皆、有名大学を卒業したかといえばそうではない。高校が最終学歴の人も多かったし、中には中学が最終学歴の人もいた。おそらく社会のなかで自分なりの能力を発揮できるように努力してきたのだと思うし、そうして努力してきたからこそ、周囲から一目置かれるまでの存在になったのだと思う。

だから、学歴だけで反射的に頭がいいかどうかを決めてしまう人たちが、そういった身近にいる頭のいい人たちの存在に気づかないのが気になってしまうのだ。僕が見る限り、本当に頭のいい人はあまり目立たずに頭のよさを発揮している。もし学歴だけにとらわれすぎてしまうと、見落としてしまう可能性が高いだろう。

もちろん、大学を出た人は頭がよくないということでは絶対ない。大学を出た人でも社会で頭のよさを発揮している人もたくさんいる。ただ、学歴という枠にとらわれ過ぎずに周りを見渡してみれば、身近にも頭がいい人がたくさんいるような気がするのだ。