とりあえず、やってみる。

思いがまとまらなくても、まずは文章を打ってみる。

虫歯になった「親知らず」を抜歯して

今日は、歯医者で虫歯になっていた「親知らず」を抜歯した。抜歯作業は自分が想像していたよりも痛みは無く、あっという間に終わってしまった。むしろ、麻酔の注射のほうが痛かったぐらいだ。そして抜いた歯を見せてもらった。抜いた歯は全体の4割ぐらいが黒くなっていた。抜いた歯を見たら「よくこんな状態で平気でいられたな」とゾッとしてしまった。

 

僕は、歯茎の腫れや虫歯の治療でしばらく歯医者に通っている。そして、二週間前の前回の診察時に、親知らずは抜歯したほうがいいと言われた。前回の診察時にも抜歯することは可能だったが、返事は次回の診察まで延期することにした。というのも突然言われて少し動揺してしまったからだ。

 

確かに親知らずは虫歯になっていたが、生活に不便は感じていなかった。痛みも感じなかったし、歯はグラグラすることもなくしっかりしていた。僕は学生時代に歯並びと虫歯のために抜歯をしたが、その時は本当に痛かった。なので、そんなグラグラもしていない歯を抜くのだから、痛みを相当感じるはずだと考えてしまった。だから、不便もないから何も痛い思いをしてまで抜かなくてもいいんじゃない?とさえ思ってしまった。痛いのが嫌だなんて、と笑われそうだが、いくつになっても痛いのは嫌なのものだ。

 

その二週間、抜歯なんて嫌だなという思いから、気持ちはモヤモヤしていた。確かに歯医者さんから抜歯をしたほうがいいと言われたが、それは強制ではなかった。だから、引き延ばそうとすればいくらでも引き延ばすこともできた。でも、いくら引き延ばしたところで、いつかは抜かなければならない。それよりも、こんなモヤモヤを抱えたまま毎日を過ごすのが嫌になってきた。もし、次回の診察で抜歯してしまえば、そんな気持ちにオサラバできる。そう思えるようになったことで、次回の診察で抜歯するという気持ちがを固めることができた。

 

そして自分が想像していたよりもすんなりと抜歯することができ、気持ちもスッキリした。こうしてやる前は嫌だなとずっと思っていたことがいざ終わってしまうと、想像したよりもすんなり済んでしまって、「なんでこんなこともっと早くやらなかったのだろう」といつも思ってしまう。そして、いつもどうしたら嫌なことを早くやれるのだろうかと考えてしまうが、やっぱり、やり終えてスッキリするという経験を何度も繰り返して、その快感を体に染み込ませるのがいいのかもしれない。

 

抜歯してしばらくしたら、抜歯した部分に痛みが出はじめた。文章を打っている今も痛みはある。といっても全く我慢できないほど痛いものでもないが、決していい気分ではない。でも、抜歯するのは嫌だなとモヤモヤした気分になっているよりも全然いいと感じてしまうのだ。