気に食わない人との向き合い方

いろいろな人と接している以上、気に食わない人というのがどうしても出てきてしまうものだ。僕の場合、自分が我慢していることや細心の注意を払っていることを何のためらいもないように平然とやってしまったり、自分の正反対の考えや思いを声高に叫んでいたりする人に対して、気に食わないと感じてしまうことが多い。

そうやって気に食わないと感じてしまう原因には、度を越えた我慢だったり自分の視野の狭さだったり、あるいは先入観や思い込みがあるのかもしれない。もちろん、気に食わない人がいるというのは精神的に好ましいことではないし、自分の受け止め方の問題でもあるから、自分の考えや受け止め方を変えることで、気に食わない人を無くしてしまおうとする方向に持っていくことになってくる。

でも、いくら考えや受け止め方を変えて自分の人格を向上したとしても、気に食わないと感じる人が必ず現れるような気がするのだ。もちろん、自分の視野を拡げたり自分の精神状態を整えたりすることで、気に食わないと感じる人は確実に減っていくかもしれないが、自分の考えを持って生活している以上、自分と正反対の考えを持つ人は必ずどこかにいるし、そのような人と出会わないようにコントロールすることもできない。

結局、自分がどうであろうと気に食わない人が存在してしまうのだから、無理して気に食わない人を無くしてしまう必要はないような気がする。そして必要がないと思えれば、気に食わないからといってその人を攻撃し凹んだところを見て、自分の溜飲を下げようとすることも無くなると思う。確かに、人を攻撃して成功すれば一時的に気分はいいかもしれない。でも、人への攻撃なんてうまくいかないことが多いし、心から自分に誇りを持てる状態とは程遠くなってしまうのではないだろうか。

むしろ、気に食わない人は完全に無くせないのだから、「気に食わない人なんて一人や二人いて当たり前」というぐらいの気持ちでいたほうが、気に食わない人をそんなに不快に感じずにいられるような気がしている。