とりあえず、やってみる。

思いがまとまらなくても、まずは文章を打ってみる。

自分のことを説明して相手に受け入れてもらう

相手との関係を深めたり相手と協力して物事を進めたりしたいのなら、しっかり自分のことを主張したり事情を説明して、相手に理解してもらうことが大切だ。
このことを怠ってしまうと、相手の思い込みや誤解によって自分の人生が振り回されてしまう可能性があるだろう。

そんなことを思ったきっかけは、父との会話からだった。

「会社を辞めたと言ってくれなきゃ、
 こっちだってどう対処したらわからないじゃないか。
 それに、辞めたことに対してとやかく言われることを気にするのなら、
 何で俺を説得するような勢いで説明しようとしないんだ。
 俺にそういうことが言えないから、他人にもそうやっちゃうんだよ。」

実は僕は会社を辞めたことを最近まで両親に言わずにいた。
言ったら色々と詮索されるのが鬱陶しかったし、仮に黙っていても支障はなかったのでずっと言わなかった。

ところが一週間前に今後の住まいについての話し合いがあり、ここで言っておかなければまずいと思ったので、その時にやっと会社を始めたことを両親に伝えた。
自分の予想通り、一悶着となった。その中で父はこの言葉を言ったのだ。

この言葉のやりとりの後、僕はホッとした。
父が自分の言うことに、聞く耳を持っていること。
自分が他人に対して、自分のことを主張したり説明したりする権利があること。
この二つのことに確信が持てたのだ。

言われてみれば、相手は自分が今どういう状況か正確に把握していることはほぼありえない。もしかしたら、自分の過去の出来事から勝手に思い込んでいることさえあるかもしれない。いわば誤解している可能性があるのだ。

そして、その誤解されたままの関係で対応されたなら自分にとってもたまらないし、相手だってそんな自分の姿を見て不快な気分になるだろう。
そうならないためにも、相手の反応を見ながら、自分の事情を説明していくのだ。
そうやって自分が粘り強く説明したり、相手の言い分をしっかり聞いていくことを繰り返していけば、相手が自分のことを理解してくれて、結果的には円満に進むことの方が多い気がするのだ。

しかし、皆が皆それが通じるとは限らない。もしかしたら、相手の方が理解を示すはおろか聞く耳すら持たないことがあるかもしれない。
もし、そういう場合はその人に対する態度を考え直してもいいのではないか。 
そういった自分を軽く見る人にまで、誠意やエネルギーを使う必要はない。
やっぱり自分で守れるところは自分で守ったほうがいい。

 あるいは、その過程でお互いがぶつかってしまって、辛い思いをすることもあるかもしれない。
それでも、何も言えなかったために相手の関係が深まれなかったり物事が進まなかったりからくるモヤモヤの苦しさを知っていれば、例え心の中が不安でも自分のことを説明する勇気は持つことができるような気がするのだ。