とりあえず、やってみる。

思いがまとまらなくても、まずは文章を打ってみる。

駐車場で、ブレーキランプ切れを言われる。

僕は家から少し離れた駐車場に車をとめている。今日の夕方、車をとめて外へ出た途端に、道路にいた面識のない年配の男性から「ちょっと余計なことかもしれないけど」と声をかけられた。いきなり声をかけられたから僕はびっくりしたと同時に、車をとめる際に何か問題のある行動があったのかと思ってしまった。そして、僕は内心ドキドキしながら次の言葉を待った。

 

しかし、男性が次に言った言葉は「車の右のブレーキランプが消えてるよ」であった。その言葉を聞いて、僕は安心したと同時に拍子抜けしてしまった。そして、僕が「ありがとうございました」と言ったら、その男性は駐車場から離れていった。僕はその時、ブレーキランプが切れたことを面識のない人にも関わらず教えてくれたその人の行動力が素晴らしいと思っていた。

 

自分が使っている車のブレーキランプ切れは、自分で気づくことはできない。だから、ブレーキランプが切れたことを周囲のほうから言ってあげる必要がある。面識のある人の場合であれば、そのことは言いやすいだろう。その反面、面識のない人にはなかなか言いづらい。声をかけることも勇気がいるし、声をかけられた方も突然見知らぬ人から声をかけられば戸惑ってしまいやすいものだ。

 

もちろん事故を防ぐためにも、ブレーキランプが切れたことは言ったほうがいいと思う。だからこそ、言うタイミングを見極めることと簡潔に伝えることが必要になってくると思う。特に、言うタイミングというのはなかなか難しいように感じる。相手は必ずしもこちらの話を聞く状況になっているとは限らないし、そんな状況で要点がなかなか出てこなかったら、余計に受け入れにくくなってしまうだろう。

 

ブレーキランプ切れの件に限らず、見知らぬ人に声をかけることは勇気のいることであり、実際にはなかなかできないことだ。でも、例え見知らぬ人であっても、後々のためにも伝えたほうがいいことは存在する。それでも面識が無ければ見て見ぬふりをすることもできるだろう。だからこそ、面識のない人でもあってもわざわざ声をかけてくれた好意に感謝することが大切なのかもしれない。