とりあえず、やってみる。

思いがまとまらなくても、まずは文章を打ってみる。

店員さんの素早い反応は、安心をもたらしてくれる。

先日、礼服をクリーニングしてもらうためにクリーニング屋へ行った。店に入ったら、カウンターから離れたところに二人の女性店員がいて、打ち合わせのような会話をしながら作業をしていた。僕がカウンターの前に立った瞬間、一人の女性店員が「はい、いらっしやいませ」と言いながらカウンターに来て応対をしてくれた。そして、その応対も丁寧かつ手際のいいものだった。

 

実はそのお店に入った瞬間、僕は不安になってしまった。というのも、受付から離れていた店員さんになかなか気づいてもらえなかったことが、他の店の場合では今まで何度もあったからだ。ひどい場合だと、僕と目があったにも関わらず、作業を続けられてしまったこともあった。そして、僕が「すいません」と声をかけてようやく、不機嫌な表情をして受付に向かってくることさえもあった。

 

そんなこともあったからこそ、その店員さんの素早い対応が嬉しかった。やっぱり、お店入った瞬間に店員さんが素早い対応をしてくれることほど、安心できるものはない。そういった素早い対応ができるということは、普段からお客さんに対して丁寧に対応しようという意識が強いように感じる。そして、その意識が伝わるからこそ、僕のほうはお店に対する不安な気持ちが消えて安心できるのだと思う。

 

もちろん、状況によってはすぐに応対できないこともあるのかもしれない。それでも、そこで「すいません、ちょっとお待ちください」と言ってくれるだけでも、不安な気持ちは和らぐ気がする。おそらく、店員さんが僕の存在に気づいてくれているという確信が持てるからだと思う。だから、そうやって今どういう状況なのかを知らせることは、相手に安心や信頼を与えるためにも大切なことではないだろうか。

 

今回、そのクリーニング店では溜めてあったポイントを全部使おうとしていた。ところが、「今回は745円だから、全部使うよりも45ポイントだけ使ったらどうか」とまでその店員さんは言ってくれた。おそらく、お客さんのことをしっかり考えていなければ言えないことだと思う。そして、いい気分でそのクリーニング店を出ることができた。礼服よりも先に自分の心がきれいになったような気がした。