とりあえず、やってみる。

思いがまとまらなくても、まずは文章を打ってみる。

水のあるところに行って、コップに注いで水を飲む。

今まで僕は、自分で何かをすることが苦手だった。でも、自分で何かをしたほうが精神的に満たされやすいと最近は感じるようになった。のどが渇いたら、誰かに水を持ってきてもらうよりも、自分から水の置いてあるところに行って自分で水をコップに注いで飲んだほうが、気持ちがスッキリしやすい気がする。

 

今までは、のどが渇いたら誰かが水を持ってきてくれることが多かった。しかし、それに慣れてしまって、いつの間にか「誰か水持ってきてくれないかな」ということばかり考えるようになってしまった。だから、水のあるところに自分から動くことをやらなくなってしまった。自分で動かなくても、きっとそのうちに誰かが水を持ってきてくれるはずだ、と思い続けてしまっていた。

 

でも、そのうちに誰も水を持ってきてくれなくなった。それだけでなく、自分で水のあるところに行くことさえできなかった。だから、ずっとのどは渇いたままで不快だった。そこで初めて、自分がどれだけ他人に依存してきたかを痛感した。今まではたまたま誰かが水を持ってきてくれただけだったのだと。

 

それからは、のどが渇いたら自分で水のあるところへ行って、自分でコップに水を注いで飲むようにした。最初のうちは、水のあるところが分からなかったり、コップにうまく水が注ぐことができなかったりした。でも、何度もやっているうちに、水のあるところを見つけやすくなったり、コップにうまく水を注ぐことができたりするようになった。そのうちに、自分から動いて水を飲むことが面倒に感じなくなってきた。

 

やっぱり、自分でやれば自分のことだけを考えればいいから、その分気持ちも楽だ。逆に、誰かに水を持ってきてもらうことばかり考えていたら、その間ずっと誰かのことを気にしなければならないし、相手が必ず水を持ってきてくれるとは限らない。だから、その分だけストレスを強く感じてしまう気がする。そういったこともあるのか、自分で水のあるところに動いて自分で注いだ水は、なぜかとてもうまく感じてしまうのだ。