とりあえず、やってみる。

思いがまとまらなくても、まずは文章を打ってみる。

「自分を大切にする」と「自分勝手にふるまう」の違い

「自分のことを大切にしなさい」ということをよく耳にしたり聞いたりする。他人のことを気にとられてしまって、自分のことをおろそかにしてしまうのは確かに良くないことだ。しかしその一方で、まるで他人のことなど知ったことはないと言わんばかりに自分勝手にふるまっている人も存在している。

 

でも、そうやって自分勝手にふるまっている人というのは、すごく不安を抱えているのではないだろうか。世の中は自分の思い通りになければならない。それに自分の思い通りの事が運ばないのは嫌だし、生きている意味がない。そんな強い不安を抱えているように見えてしまう。だから、自分を守ることだけに偏りすぎてしまって、他人に対して過剰な反応が出てしまうのだと思う。

 

そして、自分勝手にふるまっている人が発している言葉からは、どこか不安さや攻撃性を感じてしまう。その言葉からは、本当に自分を大切にしているようには感じられない。それだけなく、話す口調も早口であることも多い。注意深く聞いていると、どこか怯えているようにも感じてしまう。やっぱり、本当に抱えている気持ちというは、ごまかそうとしてごまかしきれるものではないのだろう。

 

だから、自分勝手にふるまっているからといって、その人が自分を大切しているわけではないということを意識しておいたほうがいいと思う。そうしないと、自分勝手にふるまうことの弊害を口実に、自分よりもとにかく周りを大切することを押しつけられてしまう可能性があるからだ。もっとも、そうやってやたらと自分よりも周りを大切にしろと声高に叫んでいる人にも、その口調にどこか余裕がないように感じてしまう。

 

自分を大切にすることは、決して他人をないがしろにすることではない。逆に言えば、他人をないがしろにしているようでは、自分のことを本当に大切にしていることにはならないと思う。もしかしたら、自分も大切にしてなおかつ他人も大切にできた時に、はじめて自分のことを本当に大切にしていると言えるのかもしれない。