とりあえず、やってみる。

思いがまとまらなくても、まずは文章を打ってみる。

頑張っている友人たちから、刺激を受ける。

年末年始の時期というのは、しばらく会っていない人と連絡をとるいい機会になる。去年の12月30日、大学時代の寮仲間から電話がかかってきた。しばらく大学時代の話をした後、彼は会社を辞めたと話してくれた。この後は自営を始めるようだ。彼には奥さんと一人の子供がいるので、相当な覚悟だったはずだと思ってしまった。次に彼は、僕に会社を辞めた後の心境を聞いてきた。僕は質問に答えながら、彼に励ましの言葉も送った。

 

そして、会社を辞めた彼と一緒に飲んでいたもう一人の寮仲間と電話をかわった。彼は勤め先の関東でマンションを買ったと話してくれた。彼は大学卒業以来、地元を離れ関東で働いていた。僕と会う度に、彼は地元に戻りたいといつも口にしていた。その彼が地元ではない関東でマンションを買ったのだから、その話は僕にとって驚きだった。

 

新年になり、大学時代にアルバイト先で仲良くなった友人から、今年も年賀状がきた。彼とはもうしばらく会っていないので、年賀状が近況報告の機会になる。彼は七年前に結婚し、今では二人の子供がいる。彼が結婚して以来、毎年彼から近況報告と家族の写真を添えた年賀状が来る。今年の年賀状には「家を建てられるように頑張っています」という言葉が添えられていた。

 

学生時代の友人の中で、今でも連絡をとれる人はほんの一部になってしまった。だから、こうして彼らが今でも僕に気をかけてくれることがとても嬉しかった。でも、嬉しかったことはそれだけでない。彼らの話ぶりから、いい暮らしをしたいという気持ちがとても伝わってきたことも嬉しかった。まるで彼らからエネルギーをもらったような感じだ。

 

それにしても、こうして友人から刺激を受けたのは久しぶりだった。確かに、僕たちにとって今の環境はいいものではないかもしれない。でも、そんな状況の下でも彼らは喜びや幸せに出会えるように頑張っているように見えた。その反面、今の環境の厳しさをただ嘆いたり他人に嫉妬したりしていただけで、結局のところ何もしていない自分が恥ずかしくなってしまった。

 

もちろん、頑張っているのは彼らだけではない。多くの人たちもいい暮らしを目指して日々頑張っているのだと思う。やっぱり、自分がうまくいってないからといって自分を取り巻く環境の悪さを嘆いているよりも、できる範囲で自分の環境を良くしていったほうが精神的にいいはずだ。今回のことで僕は「みんなも頑張っているのだから、僕もめげずにできる範囲でもう一度頑張ってみよう」という気持ちになれた気がする。

 

それでも時にはうまくいかないことが続いてしまって、気持ちが切れそうになるかもしれない。でも、「状況が厳しくてもみんなも頑張っているのだから、もう一度頑張ってみよう」とそこで思えるかどうかで、その後の精神状態でなく行動や結果も大きく違ってくるような気がする。それだけ友人からの影響というのは、大きな力を持っているのだろう。そして、次の年末年始には、僕の方からいい報告ができるようになりたいと思っている。