とりあえず、やってみる。

思いがまとまらなくても、まずは文章を打ってみる。

本当にいいものは、馴染みのない人も惹きつける。

先日、ラジオを聴いていたらレゲエの曲が流れてきた。聴いてみたら流れた3曲とも、なかなかいい曲だなと思ってしまった。残念ながら作品名は聞き逃してしまったけど、番組の傾向からして著名なミュージシャンの作品ではないかと思っている。僕はあまりレゲエを聴かないので、意外な発見に感じてしまった。

 

僕はどちらかというと早めのテンポの曲が好きなので、そういった曲をよく聴いてしまう。それでも、あまり聴かないミディアムテンポの曲やバラードがラジオから流れてくると、曲によっては「あ、この曲いいな」と思ってしまうことが時々ある。そしてアーティストや曲名を聞くと、結構有名なものが多かった気がする。

 

そう考えると、本当にいい作品というのはそのジャンルに興味をもっていない人でも惹きつけてしまうものかもしれない。そして、この「本当にいいものは、馴染みのない人も惹きつけてしまう」と思うことは大切ではないかと僕は思う。なぜなら、それでジャンル全体を嫌ってしまうことを防ぎやすくなると思うからだ。

 

あるジャンルで最初に聞いた曲が自分に合わなかったり、自分に合わないような曲を聞き続けてしまったりすると、そのジャンルが嫌になってしまうと思う。そうやって一度嫌なイメージを持ってしまったら、初めて聴くような曲も悪い先入観を持って聴いてしまうようになるから、ますますそのジャンルが嫌になる。そして、それが進んでしまうと、そのジャンルが好きな人まで悪く見るようになってしまうのではないだろうか。誰だって他人の好きなものをとやかく言う権利はないはずなのに。

 

でも、「本当にいいものは、馴染みのない人も惹きつけてしまう」という思いを持っていれば、たまたま自分に合わない曲を聴いてしまっただけだと思えるようになるのではないだろうか。そう思えれば、嫌な印象を持つのは曲だけになって、ジャンル自体を悪いイメージが消えていくようにと思う。さらに、そのジャンルが好きな人を悪く思いにくくなるし、初めて聴くような曲も神経質にならずに聴くことができるようになると思う。少なくとも悪いイメージにがんじがらめになってしまうことはないはずだ。

 

やっぱり、ジャンル全体に悪いイメージを持ってしまったら、自分の視野は狭くなっていく一方だと思う。そうやって視野が狭くなっていけば、新たな発見も減って人生も味気ないものなってしまうだろう。だからこそ、苦手なジャンルでも嫌なものばかりではなく中にはいいものだってあると思って、視野が狭くならないようにすることが大切だと思う。視野が狭くなってしまえば、それだけいいものと巡り合う可能性だって低くなってしまうのだから。