とりあえず、やってみる。

思いがまとまらなくても、まずは文章を打ってみる。

執着から本当に抜け出すには

今まで、あることに対して過剰なくらいに執着していたのに、ある時になったら全然執着しなくなってしまったということが何度かあった。そういう心境になった時というのは、それまで執着していたことが本当にどうでもよくなってしまった時だった。

 

それにしても、この「本当にどうでもよくなる」という状態というのは、本当に執着から解放された状態ではないかと思う。だから、「今まで自分は何をやっていたんだ・・・」と自分を責めたくなる気持ちも確かに感じたが、囚われから解放されたような気持ちの良さも同時に感じていた。

 

そうやって執着していたことがどうでもよくなるきっかけは、どうでもよくなる直前まで悩み苦しんでいたことが多い。解決策を見つけるために悩んでいたのに、解決策を見つけるどころか問題点ばかり見つけてしまってさらに悩んでしまっている状況だった。そうやって気持ちの苦しさが限界に達したと思われる瞬間に、どうでもよくなってしまうことが多かった。

 

もしかしたら、人間というのはいつまでも悩み続けたり苦しみ続けたりするようにはできていないのかもしれない。悩みや苦しみが自分の限界まで達した時、自然と悩みや苦しみから解放するように体が作用してしまうのかもしれない。そして、執着していたことが本当にどうでもよくなるというのは、この悩みや苦しみから解放する作用がいい方向に働いたような気がするのだ。

 

そう考えると、物事に執着してしまって悩み苦しんでしまうことは、決して悪いことではないと思う。むしろ、悩み苦しむことを否定せずに認めることが大切なのかもしれない。悩み苦しむことを否定し続ける限り、いつまで経っても執着からは抜け出せないような気がする。だから、もし物事に執着してしまって苦しくなってしまったのなら、その苦しみと向き合うことが執着から抜け出す確実な方法なのではないだろうか。