とりあえず、やってみる。

思いがまとまらなくても、まずは文章を打ってみる。

イライラしてしまいそうな時の態度

昨日、知人とファミレスに昼食を食べに行った時のことだ。
お互いにランチメニューとデザートを注文した。
その際、デザートは食後に出してもらうことにしてもらった。
ところがメインを食べ終わってデザートが来てもいいタイミングなのに、
なかなかデザートはやってこない。
待ちかねたので呼び出しボタンを押し、
「すいません、デザート確認してもらっていいですか?」と
僕たちのテーブルに来た従業員に行った。

従業員が厨房ヘ向かった後、知人が、
「こういう時に人間の本性が現れるんだよね。
 こういう時にぞんざいな態度で接している人がいると、
 ああ、これがその人の本性なんだなって思ってしまうの。」と言った。
そう言われた時、僕は一瞬ドキッとした。

僕らが昼食に行った時は、ちょうどお昼時で店は混雑していた。
それに僕らが座った席は入口から遠くて、
従業員からみて僕たちの様子が見えにくい場所だった。
その二つの要素が重なったのか、メインを食べ終えて時間が経っても、
お冷の確認をしたり、空いたお皿を下げに従業員が来なかった。
だからデザートがなかなか来なかったのは、
お店側が目の前の応対に追われてしまっていただけで、明らかに怠慢ではない。
それに、仕事において目の前の応対で目一杯になってしまうことは、
きっと誰もが経験しているし、僕も経験がある。
そういった状況を察したから、僕は穏やかに言えたのだと思う。

イライラしてしまう状況の時に、やっぱりその人の本性は出てしまうものだ。 
人間というのは、特に問題が無い時には取り繕うことはできるのだが、
いざイライラしてしまう状況を迎えると、取り繕うことはできないものなのだ。

また自分の経験上、イライラしてしまう時にぞんざいな対応をとる人ほど、
普段は変にいい人ぶっている場合が多い。
おそらく、意識してようとしていまいと、
ぞんざいな対応をとる自分にコンプレックスを抱いているから、
ぞんざいなところを隠そうとしているように見える。
面白いことにそういった人と接していると、
僕はいつも、何とも言えない違和感を感じてしまうのだ。

人と出会って、一緒に過ごす時間が長くなっていくほど、
イライラしてしまう場面は必ず訪れると思う。
そんなイライラしてしまいそうな時に、ぞんざいな態度をとってしまうと、
場合によっては全てが水の泡になってしまうこともあり得る。
相手にしてみれば、化けの皮がはがれたと感じてしまうのだ。

もしかしたら、ぞんざいな自分を偽っていい人ぶっているからこそ、
偽っている反動でぞんざいな自分が出てしまうのかもしれない。
やっぱり、本来の自分をごまかして人と接し続けることなどできないのだ。

結局、デザートは無事やってきて、従業員は謝ってくれた。
僕たちは快く許し、デザートがなかなか来なかったことを忘れて、
デザートを堪能した。